遠野と鎌倉との出会い
(同人誌『pure』で語られている事を含む・2001年10月現在)

・出逢いはそうですね〜、今を遡る事x年前、1991年10月、コバルト文庫から発売された倉本由布先生(注1)の文庫『夢鏡(ゆめのすがたみ)――義高と大姫のものがたり――』を手に取った事がきっかけでした。倉本先生の本は中1の時に従姉妹から本を頂いて以来のファンだったので、自然に手にとったわけなんですが。
それまでは遠野にとって大好きな時代=大和飛鳥〜平安(注2)だったんですよ。まあ、読んで気に入った本で描かれていた時代=好きな時代だったわけですが。
『夢鏡』は『志水冠者物語(しみずのかじゃものがたり)』という話を下敷きとした物語で史実とは異なるのですが、それを読んだ時とっても主人公の大姫が気に入ってしまいました。で、図書館で(受験中だった記憶あり:笑)彼女の史実を知った時(注3)「これはハマった……」と思いました(笑)

で、高校生になった次の年の6月に、遠野は一人『夢鏡』を手に鎌倉へと赴いたわけです。お金かけないようにわざわざおにぎり持って行ったのに、雨に降られて泣く泣く傘を買った覚えあり(笑)
でも、最高でした。幸せでした。ただ一つ残念だったのは、義高の首塚のある常楽寺へ道に迷って行けなかった事(笑)
(注4)

そんなこんなで年に一度の割り合いで鎌倉に行っていた私ですが、本は読まなかったんですよね。倉本さんの本で大満足していたんですよ。色々バタバタしていた事もあって、自然に鎌倉に行く事は少なくなっていったんです。
そんな時、倉本さんの本のあとがきで、気になる文章を見つけました。
(注5)『湯口先生(注6)の描かれているマンガの〜』
ハッ! 湯口先生ってマンガを描かれているんだ! しかも、鎌倉時代の!!
慌てて本屋に行って湯口先生の本を見つけ読んだ所……、すっかりハマってしまいましたよ、ええ。どうしてこんないい本を知らずに過ごしていたんだ遠野真秀っ! と自分を責めてしまうくらいに。

で、こうして今に至るわけですが。
ふと思う事があるわけですよ。「私が好きなのは鎌倉の街なのか、それとも鎌倉時代なのか?」って。
なんでかというと、鎌倉時代に関しては、湯口先生のマンガ止まりなんですよね、私。それ以上は調べようともしない。いや、吾妻鏡(あずまかがみ)(注7)とかは欲しいんですけど、高くて手が出せないし。だからと言って、図書館に行って調べようとも思わない。行こうと思えば行けるのに。
鎌倉の街に関しては、湯口先生の本を読んでからまたもや年に一度の割り合いで行くようになったんですよ。でも、とあるオフ(注8)で鎌倉に詳しい方と一緒に行った時、「自分はそんなに詳しくないし、なんか中途半端だなぁ」って。
今でも鎌倉は大好きですし、TVで『鎌倉』と聞けば何をおいても見るし、2001年の大河ドラマ(注9)はとっても面白かったし。
でも、中途半端だなぁ、と遠野は思うわけです。
この中途半端をどうにかするのが今後の野望かもしれない(爆)

 

以上、遠野と鎌倉との出逢い&その後でした。

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注1:倉本由布先生は、集英社コバルト文庫を中心に本を出されていらっしゃる方です。コバルトなら全部本を持っているのが自慢(笑)歴史物が多いのだけれど、ファンタジー系も私は大好き。綺麗な文章を書かれる方。
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注2:色々読んでいたわけですが、中でも『天上の虹』(講談社・里中満智子著)と『なんて素敵にジャパネスク』(集英社・氷室冴子著)がお気に入りだったなぁ。
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注3:それについては
『pure』で琴海が簡単でありますが述べてます。探してみて下さい。え、ひどい? だったら自分で調べましょう(爆)↑戻る


注4:義高の首塚があるのは鎌倉ではなく大船にあります。

2003年頭にようやく行くことが出来ました。良かった良かった。 ↑戻る



注5:実は最初に倉本先生が『湯口先生が鎌倉時代のマンガを描かれている』とおっしゃっていたのは『夢鏡』のあとがき。遠野は見逃していたんですよね。う〜ん、勿体無いぞ。ここで気付いていればもっと前に湯口先生のマンガ読めていたのに〜っ!↑戻る


注6:湯口聖子先生は、秋田書店でマンガを出されていらっしゃる漫画家さん。同人誌も出されていらっしゃったのだ。私はもう、彼女のマンガ無しではいられないっ! でも今は音信不通と言うか全く何も判らず。↑戻る


注7:吾妻鏡は鎌倉幕府の編纂した、治承四年(1180)〜文永三年(1266)までをおさめた公的記録。
○月○日に何が起こったか、みたいな感じで書かれているので、読みやすそうだなぁと思いつつ、まだ手は出してない。古本で1冊¥8000はするんだもんなぁ。しくしく。↑戻る


注8:『倉本さんちのお茶会』という倉本先生のHPでオフ会があったんですよ。皆さんもう詳しいったら。
遠野、隅っこで縮こまっちゃったくらいです。
でも、とっても楽しかったです。色々な事も分かりましたし♪↑戻る


注9:2001年の大河ドラマは『北条時宗』でした。鎌倉幕府の八代目執権の物語です。なにがいいってもう、時宗自体がいいのようっ!
もう8年経ってしまった訳ですが、あれで一番良かったのは北村一輝演じる平八郎頼綱だと思ってます(笑) 
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