■■■Mac OSXの家庭内DTP■■■ ☆ ここでは、家庭内でDTP→オンデマンド同人誌作成を行うための必要最低限の機材・ソフト・文房具について語ってみたい。 なお、小生がMacintosh使いであるため、パーソナルコンピュータはMacに、OS環境はMac OSXに限定させていただく。ご了承いただきたい。
【必要機材】 ■パーソナルコンピュータ Macintoshで家庭内DTPを行う場合、マシンよりも印刷に伴う機材とソフトの方に気を遣う必要がある。だいたい何百ページもあるフルカラー本を作るわけではないのだから、Mac OSXの走るMac(iMac、eMac、iBook、PowerMacG4、PowerBookG4などのG3あるいはG4搭載モデル)であれば、最高機種や最新機種でなくともDTP作業におけるパワー不足はまずあり得ないと思われる。ただメモリだけはケチらず、購入時に512MBは積んでおきたい。 ■レーザプリンタ 最新のレーザプリンタでなくとも、USB対応で600dpi×600dpiの印字ができれば合格。ただ、DTPソフトにAdobe InDesign2.0を使用する場合はやや問題が発生する機種もあるようで、できればPostScriptを搭載しているか、互換機能のあるプリンタが欲しい。Mac OSXにしっかりと対応しているプリンタは少ないので、カタログ・メーカのHP・店頭などでしっかりと確認しておくことも重要。 ■インクジェットプリンタ カラーレーザ機が購えない場合は(ほとんどの家庭がそうだと思うが)インクジェット機が一台あると、表紙をフルカラーで刷るときに便利である。新型の方が印字が早いが、いわゆる写真画質にこだわらないなら最高機種でなくても問題はない。 ■スキャナ アナログのイラストなどを取り込むのに、安いスキャナが一台あると便利。今では薄型が1万円を切っている。商業ベースでの運用を考えないのなら、安いもので充分。どうせ600dpi×600dpi以上で取り込むことはないのだから。
【必要ソフトウェア】 ■DTPソフト 満足のいくレイアウトをするために、どうしても必要なソフト。安いものではないので気軽に購えないが、そういう場合は各ソフトメーカーのHPからお試し版などをダウンロードして実際に試すのが一番。ただ、2003年の夏のまんが大会で本を出すなら現在Mac OSX対応DTPソフトはAdobe InDesign2.0しかないわけで、選ぶのはほぼ不可能に近い。 ■レタッチソフト 画像加工ソフトはイラストの取り込みやロゴ作成などに使うが、モノクロ同人誌という条件に限ってみれば高性能なフル機能搭載の高額ソフトは必要ない。 ■エディタ テキストを入力・加工するためのソフト。フリーウェアやシェアウェアにいいものがけっこうある。テキストを練るためだけに大きくて重いワープロソフトを使うのは人生の無駄だと思う。
【必要文房具】 ■カッター 小口落としに使用。メーカーや形にこだわる必要なし。こまめに歯を折り換えることが作業上のコツ。 ■カッターマット カッティングの際に下に敷いて、机や床が傷つくのを防ぐ優れ物。 ■カッター定規 直定規の側面に金属棒を接着し、カッターの刃で定規じたいを傷つけないように設計された専用定規。 ■ステープラ 本の体裁の関係から、フラットクリンチと呼ばれる膨らみのない綴じ方をする機種を推奨。メーカー指定する義理はないが、やはり「ホッチキスと言えば腐ってもマックス」である。 ■両面テープ 表紙と本体を貼りつけるのに使用。今までの経験から言えば、強力である必要はないようだ。 ☆ 次は実際に使用している機材とソフトを紹介。 |