■■■莫迦Mac図鑑■■■

■二号機■

Macintosh LC520

発売:1993年07月

購入:1993年07月

 ワープロとしても非力なMacですが、「もう時代はワープロじゃないよな、パソコンだよな」とばかりに小生は新型Macを購入します。CD-ROM内蔵、モニタ内蔵のオールインワンマシン、LC520。ようやくキー入力が処理落ちしないマシンが手元に来たわけです。

 小生はこのマシンから、本格的にDTPに手を染めていきます。文字入力こそOASYSを使っていましたが、レイアウトにはLC520を使うようになりました。安価なDTPソフトは当時から存在しましたが、納得のいく文字詰めのできるソフトはやはりプロ向けのものしかありませんでした。

 LC520ではALDUS PageMakerを使っていました。PageMakerは優れたソフトでしたが、やはりMC68030のマシンには重すぎました。小生はそのころ、Mac雑誌を3〜4誌ほど買い込み、いつも営業途中の電車の中で読みふけっていました。いつかはセパレートMacを、いつかはLow cost Color modelではなくQuadraやCentorisを……。

 我慢には理由がありました。AppleがIntelのPentiumに対抗して、MotorolaのPowerPCをMacの心臓部に導入することが決まっていたからです。PowerPC搭載Macは専用の「パワーアプリケーション」を必要とします。エミュレーションで今までの680x0系のソフトも動きますが、処理速度が全く違うのです。

 小生はPowerPC搭載Macを購うことを心に決めていました。それも、パワーアプリケーションが出揃ったころに。それは来年──1994年の夏ごろ──と予想もしていました。

 1994年の夏のボーナスは総て新型Macに使おう、と。

 LC520はよく働いてくれました。限界まで働いてくれた、と言っても過言ではありません。このマシンがなければダイネット(ダイナミック推理SF研究所の草の根BBS)やNiftyServeに出会うことはなく、今のネットに生きる小生は存在しなかったでしょう。現役引退後は知り合いの女性のもとに里子に出されました。

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